こんにちは☆
今日から、すこしずつ
今の地球の自然について、書いてみようと思います。
今日は、「日本の森林」について。
インターンをしていたことがあります。
実際に私が見てきたこと、学んできたことをお伝えしますね^^
実は、日本は、世界で有数の森林大国なのは、ご存じでしょうか。
国土の66%が森林で、先進国と言われている国の中では、
森には、「天然林」と 「人工林」というのがあります。
天然林というのは、自然のままの森のこと。
人工林というのは、人が植樹したり、手入れしたりしている森のことです。
日本の森林は、5割は天然林、4割は人工林です。
実は、この「人工林」が今、危機を迎えています。
昔は、家を作るにも、家具を作るにも、
お風呂やご飯を炊くにも木が必要で、
日本人は、木と共に暮らしてきました。
木や落ち葉などの恵み(昔は大切な肥料でした)を使わせていただくために、
木を植えたり、草刈りをしたり(おじいさんは山へ芝刈りにのあれです)、
大切に、手入れもし続けてきました。
ですが、今は、日本の木は使われることが少なくなり、
林業が成り立たなくなって、
森の近くの集落は高齢化し、森の手入れができなくなってきているのが
現状です。
当時、私がよくいっていた森のある山は、東京の奥多摩地方にある山でした。
この地方は、東京に近いため、戦争中や戦後、たくさんの植樹をしました。
こんなところです。
普通の山は、いろいろな種類の木が植わっていますが、
この山は、同じような木が並んでいるのがおわかりでしょうか。
森の中に入るとこんな感じになっています。
(ここは中でも手入れが進んでいる場所です)
植わっているのは杉・ひのきです。
理想的な森はこんな森です。
森は、「3階建て」がいいと言われます。
土の上に、草が生えていて、
中くらいの木が生えていて、
高い木が生えている。
そして、大切なのは「木漏れ日」がさしている、ということ✨
傘をさして歩けるくらい、木と木の間が空いているといい、と言われています。
それではもう一度、奥多摩の写真を(これは木を倒しているところです)
下に草が生えていなくて、中くらいの木もない。
密集して木が植わっていて、木漏れ日が入らず薄暗い森になっています。
なぜ、このような森になってしまったかというと。
畑は、作物を育てる時にたくさんの種をまいて、
よく育ったもの以外を間引く作業がありますよね^^
木も同じ。
木を多く植えて、まっすぐな木だけを残して、間引く作業をします。
ですが、その間引く作業が行われる前に、
林業が衰退したり、高齢化したりして、森を手入れする人がいなくなってしまい、
結果、密集した暗い森になってしまったのです。
光が差さないため、
土の上に草が生えることができず、
また中くらいの木も育つことができないため、
土が丸出しの状態になってしまっています。
森の土はふかふかなイメージがあると思いますが、
この森は、足で踏んでみてもふかふかしてません。
なぜかというと、
雨が降ると全部下に流れていってしまうから、なのです。
雨が降ると、草たちが土が流れていくのをとめておいてくれるのですが、
草が生えないため、ふかふかの土を止めておくことができず、
流れていってしまいます。
このふかふかの土、
落ち葉をミミズたちや微生物たちが食べて、何十年何百年何千年とかけて
作ってきたもの。
それをもう一度取り戻すためには、長い時間が必要です。
実は、日本では、このような森がものすごい面積あります。
では、日本の森を元気にするためにはなにが必要かというと、
間伐(かんばつ)という作業が必要です。
間伐材、というのを聞いたことがあるかもしれませんが、
間伐、というのは、畑の作物と同じように、木を間引く作業のこと。
世界では、植樹することが大切ですが、
実は、日本の森林は木を切ることが大切です。
他にも、枝打ちや下草刈りなどの作業があります。
この作業、実際に全部やったことあるのですが、
めっっっっちゃくちゃ大変です(-_-)
特に日本は、山が急斜面です。
道具をもって山を登るだけでも本当に大変な上、
木を切ったり、高いところに登って(これが怖いんだ!)
枝を切ったり・・・とっても大変な作業でした。
木に登っているところ。
これは、昔ながらの方法で、使っているのは枝とロープだけ。
この上でさらにロープを結び、1段上がってまた結び、
を繰り返して、上に登っていきます。
昔は、木が売れたので作業ができたのですが、
今は木が売れないので、その作業もできない、というのが現状です。
そして、木を伐るというのは、
体験してみると、身を切るような気持ちになりました。
木は話せませんが、命あるもの、生きているもの。
生きている命をいただいている、というのを実感することができるので、
もし間伐体験などする機会がありましたら、ぜひやってみてくださいね^^
森林ボランティアはとても大変で、
わたしも子育てしながらとてもできませんが、
日本の森のためにできることといえば、
もし選べるのであれば、日本の木の製品を買うこと。
買うというのは、その人を応援する、ということですので、
買ってあげることで応援することにつながります☆
私は、秋田杉のまげわっぱのお弁当とお櫃を持っていますが、
その他に、このかごも、森の恵み☆
秋田産で秋田の職人さんの手づくりです^^
孫の代まで使えるそうです♡
…といっても、日本の木の製品はとても高いものも多いため、
なかなか買えないこともあると思いますが、
日本の森に心を寄せるだけでも、木たちは喜ぶと思います。
この机は、日本の木ではありませんが、
日本の職人さんが作ったもの☆
飛騨高山にあって、森林保全の活動をされています。
森林保全をしている企業や会社さんからモノを買う、
応援の気持ちを寄せる、
というのも、応援になります^^
(今HP見たらアロマも作ってた(♡▽♡))
無理にする必要はありませんが、
もしできる範囲で、日本の森を応援できることがあったら、
ぜひしてみてくださいね^^
森たちや、森のために働いてくださっている人たちが喜ぶと思います。
また、書ける時に、自然のこと、
お伝えしていこうと思います☆